設立理念
今、自然エネルギーの利用が各地で話題となっておりますが、古来より自然エネルギーを利用していた
風穴の存在価値が見直されています。世界遺産の富岡製糸場が大きな発展を遂げたのは、前田風穴の
蚕種貯蔵の技術を下仁田にも持ち込み、荒船風穴を造ったことが挙げられます。そのことは埼玉県・美里町
の「秋蚕の碑」にも刻まれています。また「前田風穴本元」の価値は、他からの評価も高く、全国の研究者や
大学の先生の話にも必ず語られています。このように日本の近代化に大きな役割を果たした稲核風穴は、
歴史産業遺産として、また稲核固有の文化として後世に引き継いでいかなければと考えています。
我々は、「地元が動かなければ、誰が動くのか」との思いを一つにし、「稲核風穴保存会」を立ち上げ、稲核
風穴の調査研究を行い、活用を図りながら継続的な保存活動を行っていくことを理念とします。
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